前田智洋 : Tomohiro Maeda

父の日記

木曜は久しぶりにアミアンへ。
この日は久しぶりにナイチンゲールスのメンバーと再開。ラジオの公開ライブでした。
このメンバーで演奏する機会も今年は少なかったなぁ。来年はもっと増えることを願う。

終電でパリに戻り、金曜は朝からジョルジュの故郷、ルクセンブルグ大公国へ向かいます。
この日の晩はベースのジョゼと三人でのライブでした。

パリからルクセンブルグは車で5時間ほど。
今回もまたもや見つけました。高速道路のサービスエリアでこれ!

今回行ったのはエッテルブリュックという街から更に20分ほど車で北に行った街。
ライブは本当に楽しかった。何よりジョルジュの演奏が素晴らしくて、心地の良い一時でした。

この日の晩はエッテルブリュックのジョルジュの家で泊まりました。
まず出てきたのがジョルジュの十代の時の写真。これには大爆笑でしたが、やっぱり面影はあります。

そして彼が見せてくれたのが、これ。

最近、彼の家に突然届いたこの手帳。そう、1943年に彼のお父さんが使っていた手帳です。
お父さんはジョルジュが11歳の時に亡くなっていて、この手帳は彼が産まれる更に前、戦時中の物だったのです。
それが56歳になった今、突然お父さんが当時住んでいたところの家族の人から届いたのです。

これには本当に感動。凄い話です。

中にはお父さんの写真、そして日記が綴られていました。
当時ドイツはルクセンブルグ人をドイツ軍としてかりだそうとしていて、とても複雑な状況下にあったルクセンブルグ。
お父さんの日記は全てフランス語で書かれていましたが、読んでいると本当にその時代にタイムスリップしたかのような感覚になりました。

エッテルブリュックの駅で。ジョルジュとジョゼ。

ジョルジュは数日ルクセンブルグに滞在。僕とジョゼはTGVでパリに帰ります。
本当に素晴らしい体験ができた今回の旅。また次回行けるのが心から楽しみです。

これで今年のライブもおしまい。
来年もまた頑張ります。その前に明日、ひとつ重大発表があります。

メリークリスマス!


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